昔の友達への近況報告としても使える年賀状

私と同世代の友人たちが全員メールアドレスを持つようになって随分経ちます。学生の頃はまだ携帯のショートメールでやり取りをしたり、もうちょっと前ならポケベルを使ったり。ちょっとした挨拶や連絡は出来ましたが、20文字程度では込み入った話をすることはなかなか困難でした。

携帯電話でも長文のメールをやり取りできるようになり、パソコンを持つ人が増え、やがてスマホが普及しました。文章や写真はもちろん、ちょっとした資料やデータ、ビデオなども普通に遠距離でやり取りが出来ます。お年寄りが相手でも、スマホからビデオメールを送ったり、テレビ電話のように通話したりすることが出来るようになりました。

でも、それだからこそ、密に連絡を取る人とそうではない人の差がとても大きくなりました。仲の良い家族、友人とは頻繁にやり取りをしますが、わざわざビデオを送る程ではない距離感の方との連絡は、どんどん疎かになっていきます。別に蔑ろにしたいわけではないのですが、かといって馴れ馴れしい態度になってしまわないか案じて、きっかけがないと連絡が取りづらいものです。

そんな時、本当に助かるのが年賀状です。引っ越しをしました、という案内も、普段の郵便物に埋もれてしまいがちな中、年賀状であれば取っておいてくれる人もたくさんいます。また、年賀状は年末年始だけではなく、なにかに付けて相手を思い出した時に取り出して見るという人もいます。私の母なども、○○くんは結婚したんだっけ…などと言いながら年賀状の束を持ち出し、確認をしたりしています。

私なども筆不精で普段からこまめに連絡をとるたちではないのですが、年賀状という制度があるおかげで、すこし離れた親戚とも連絡を取り合うことができます。普段連絡をとりあっていない人にはなかなか知らせづらい子どもが生まれたことなども、写真を添えた年賀状ならば照れることなく知らせることができました。

毎年どこかしらで訃報があり、祖父祖母世代が喪中である確率も増えました。送っていた世帯自体が亡くなってしまったこともあります。遠縁だとどうしても記憶から薄れがちなのですが、それもまた、距離が離れていると年賀状と喪中欠礼のお知らせだけが記録として残されることになります。

若い世代では、SNSなどを使って年賀状を匿名で送り合うことも多いと聞きました。個人情報を出したくない今時の心に沿ったサービスが派生していくのも面白いな、と思いました。私は今のところSNSだけの友人がいないので考えていませんが、人気キャラクターの年賀状限定イラストなども手に入るので自分に送る人もいるとか。子どもが好きなキャラクター限定イラストなどがあったら、子ども宛に年賀状を出すことになりそうです。